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今回は、【銀行の返済を減らすには?】をテーマに実例を交えながらご紹介します。

皆さんの会社では銀行からの借り入れはありますか?

ほとんどの方がYesとお答えになられると思います。

中小企業でコロナ以前では約35%が無借金経営と言われていました。

一方で現在では、15.6%に減少しているとの調べもありました。

※参考サイト 東京商工リサーチ 2021.4.2記事

こちらのデータの通りですと、実に約85%の中小企業が銀行から借入をしていることとなります。

借入の資金使途も運転資金であったり、設備資金であったり様々かと思いますが、

返済は共通の負担となっていますよね。

さらに、業種業態によっては現在の様々な難しい状況から、

「銀行の返済が負担で資金繰りが難しい…」

このように感じている経営者の方も多いと思われます。

さらには、コロナ流行から当初の返済を据え置き(多くは1~2年)の借入もありましたが、

その返済の据え置き期間が終了し、毎月の返済額が中小企業の資金繰りを圧迫しているのが、

現在の状況だとも言えるタイミングです。

このような状況ですと、冒頭のテーマでもあります、

「銀行の返済を減らすことはできるのか?」

とのご相談も増えてくるのかな、と考えています。

まず、結論から申し上げますと、銀行の返済は減らせます。

ただし、うまくやらないとその後の融資が通りにくくなるということが現実には存在します。

せっかく返済額が少なくなっても、その後の融資が受けられなくなるのでは不安は尽きませんよね。

そうならない交渉の仕方があるのです。

私どもでは、お客様からご相談を受け、実際に銀行とお客様、私どもの三者で交渉し、このような問題を多く解決してきました。

その一例をご紹介いたします。

以前ご相談いただいた社長のお話です。

その社長は一大決心して業種転換をなさった後、旧事業での借り入れ返済が重くなる、ご相談にいらっしゃいました。

社長は、「返済が大変だから銀行にリスケ(※)の相談に行きたい。どうしたらいいのか?」とおっしゃいました。

(※リスケ=リスケジュール、正式には条件変更と言われ、借入した際の返済条件の期間を延長し、返済額の軽減をするもの)

私は財務指標を拝見しました。なるほど、これは資金繰りが回らない状況であることは一目瞭然でした。

しかし、このお客様は業種転換をしたばかり。リスケをした後に資金調達経路がないことはとてもリスキーであることを懸念し、リスケ(=条件変更)にあたらないやり方で、返済額を減らすことをご提案し、このことをミッションとして支援させていただきました。

結果としては、保証協会付きの借り入れ複数本をプロパー融資(保証協会なし)と保証協会付き借り入れの二本にまとめ、それぞれの返済期間を当初より長くすることで、返済額をご相談前から2/3程度に減らすことに成功しました。

この社長さんは、資金繰りの心配から解放され、新規事業に注力し現在は大変にご活躍なさっています。

今回は以上とさせていただきます。次回のブログでは、その交渉の内容について触れていきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

次回は1週間後を目途に、更新させていただく予定です。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。