弊社ブログをご覧いただきありがとうございます。このブログでは主に経営者の方々に向けた経営のヒントになる情報を定期的に発信していく予定です。
今回は【ボトムアップ型会議の効果】をご紹介します。
我々が日々のお客様とのご相談で良くお話いただく内容で、
「会議をやっても結局自分(社長)がしゃべっているだけなんだよね」
「もっと意見の出る活発的な会議にしたい」
このようなお話をよく耳にします。
一方で、従業員さんに会議について聞いてみると、
「会議は結局数字の確認ばっかり」
「意見を求められても何を話していいのかがわからない」
「結局、あんまり意味ないような気がする…」
このような意見をよく耳にします。
私も以前の会社で勤務していた時、同じような印象を会議に持っていました。
当時は渉外係として、日々実績獲得のため奔走していました。
その時の会議内容は、
・支店のその月の目標数字の確認
・そこから各人への目標数字の割り振り
・時には訪問件数、面談件数等のKPIの確認
このようなものが月一回、月初に渉外係で集まり、時に支店長も交え戦々恐々とした雰囲気
で会議が進行していました。
当時は疑問に思うこともなく、
「ああ、また実績がリセットされて今月が始まる…」
「ええと、今のお客様で種まきしてあるのが、あそこと、ここで…。」
「うーん、このままでは足りなそうだけど、がんばるって言うしかないよね…」
このように考え、回避志向・ネガティブ志向で会議に臨んでいました。
冗談のように、とあるワードを先輩から教わりました。
「会議の時は“できます”、“やります”、“がんばります” この3つで乗り切るんだ!」
当時は結構真に受けていました。笑
今ブログを書きながら振り返ると、この内容なら会議を開かなくともA4用紙1枚の通達で済むような内容です。
もしかしたら会議の目的は緊張感を植え付けるものだったのか?とも思えてしまいます。
あらためて経営支援を学んだ今ならば、会議に欠けていた要素が見えてきます。
営業会議では、営業ですから数字を求められるのは当然と思います。
ただし、肝心なのはその目標数字を達成するための具体的手段を明らかにすること、またそれを複数のメンバーで検証し達成のためのより良い戦略に昇華することと考えます。
その後、その会社で10年ほど勤務したのち、転職しました。
そして、新しい会社での会議に臨みました。
私としては、
「会議か…。社長がいろいろ喋るのだろうな。よく聞いて方針を理解しなきゃな。」
この程度の考えで会議に参加しました。
するとこの会社の会議はまるで違ったのです。
その場にいたのは20数名でした。
管理職はもちろん、現場を担当する20代前半の若い社員もたくさんいます。
その全員が様々な意見を持って、より良いパフォーマンスを発揮するために活発に意見を交わしていました。
まるで意見の言えない人間は罪であるような空気すらありました。
それまでの会議との違いで、私は驚き、対応がすぐにはできませんでした。
それから、私は兵隊のように働くことから、自ら考え日常からより良くパフォーマンスを発揮するためにはどうしたらいいのか?を常々意識しながら日常業務にあたるようになりました。
この二つの会議を比べてみると、会議の効果は明らかに後者のものが大きかったです。
では、その違いはどこにあるでしょうか?
それは会議の主役がトップ(トップダウン)なのか、最前線で働く従業員(ボトムアップ)なのか、の違いです。
次回のブログではトップダウン型とボトムアップ型について検証していきたいと思います。